株式会社メタジェンは、本日2020年3月18日に設立5周年を迎えました。
腸内細菌に関する研究分野は日々世界中で目まぐるしく発展を遂げており、メタジェン設立時の5年前とは取り巻く状況が大きく変化しています。しかしながら、その全容については未解明な部分が多いことも事実です。研究開発を主軸とし、研究者集団から成るメタジェンだからこそ、最先端の研究から得られる知見を正しく社会に伝え、且つ可能な限り速度を上げて研究成果を社会実装し、長期的なビジョンに真摯に向かって前進し続けることが、社会への使命であると考えています。
メタジェンはこの5年間で、独自の研究開発プラットフォームの土台を築き、多くの企業や医療機関からの共感を得、「腸内デザイン」による層別化医療・ヘルスケアを共に推進していくパートナーたちと出会ってきました。
特に昨年度は、これまでに腸内デザイン応援プロジェクト参画企業等と実施してきた共同研究開発事業の成果を社会に発信し、新たな製品開発の種として、層別化医療・ヘルスケアに向けた大きな一歩を踏み出しました。
(共同研究の成果について)
・物産フードサイエンス株式会社と特許共同出願、2型糖尿病のリスク因子と示唆されている細菌の増殖抑制に対するケストースの有効性を発見
・森下仁丹株式会社と共同で特許出願、「MGNavi®」でビフィズス菌カプセルに対するレスポンダー予測を開始
・日吉歯科診療所、ライオン株式会社、口腔内細菌叢の簡便な採取方法を新たに開発
また2019年度も新たに下記の共同研究を開始しました。
(2019年度の共同研究について)
- 株式会社明治フードマテリアと共同研究を開始〜オリゴ糖による腸内環境改善効果をメタボロゲノミクス®により解析〜
- 扶桑化学工業株式会社と共同研究を開始〜様々な素材の腸内環境改善効果をメタボロゲノミクス®によりスクリーニング評価〜
- 株式会社メタジェン、協和発酵バイオ株式会社ならびに株式会社リバネスと共同研究を開始 ~オリゴ糖による腸内環境改善効果をメタボロゲノミクス®により評価~
設立以来3年をかけて開発した独自の採便キットを活用した、次世代腸内環境評価・層別化サービス「MGNavi®」の開始により、企業や医療機関と連携した腸内環境評価事業を推進し、人々の健康維持や疾患予防、更にはその先の未来の質を向上させるミッションに向けて、一つずつ歩を進めています。
2019年8月には湘南アイパークにも拠点を設け、2020年1月には、メタジェン初の子会社となるメタジェンセラピューティクスを設立し、腸内環境情報を基盤とした創薬事業を開始しました。腸内デザインのコンセプトをベースに、様々なアンメット・メディカル・ニーズへの対応にも挑んでいきます。
そして、メタジェン設立からちょうど5年目の本日、初の海外子会社となる「メタジェンシンガポール」を設立いたしました。メタジェンの腸内環境研究のノウハウを、シンガポールという国際的なビジネスハブで日夜創出される技術シーズと融合させることで、これまでにない新たな研究開発アプローチを取り入れながら「腸内デザイン」を世界に展開します。
「最先端科学で病気ゼロを実現する」
当社の理念であり、全人類にとっても究極のテーマであるこのビジョンを達成するため、引き続き多くのパートナー企業のみなさまと共に事業推進・開発に邁進してまいります。さらに、創薬分野や国際分野にも腸内デザインを展開し、すべての人が健康で幸せに過ごせる未来を創るために、6年目も更なる挑戦を続けて参ります。